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2004/12/26

死ぬ瞬間

昨晩NHKのETV特集を観た。朝、新聞のテレビ欄に「最後のレッスン」とあるのが目にとまり、何だろうな? とは思っていた。しかし特別観るつもりもなかった。そろそろお風呂でも入ろうかとスイッチを入れたらやっていた。

精神科医エリザベス・キューブラー・ロスさんが取り上げられていた。この名前に記憶があるようなないような・・・・柳田邦男氏と山崎章郎氏が話していることに興味をひかれて見続けた。

そうしたら、この人は「死ぬ瞬間」の著者だった。人が死に直面してそれを受け入れてゆくプロセスについて述べた本。

10年以上前、私は自分の人生は自分の手で終えたいと思っていたことがあった。そのころ図書館に行って借りたのがこれ。「死」についてわからない部分が多すぎてすっきりしない日々。すがるような気持ちで読み、救われた。しかし、著者がどんな人なのか、全く知らなかった。

その生い立ちや功績を初めて知り、あの本の背景を知った。死に直面している患者さん達の声に耳を傾け、その人が本当に望む人生を最後まで過ごせることをサポートしていた。ホスピスが生まれるきっかけにもなったらしい。

印象的だったのは、医学部の授業。彼女が末期の患者さんにインタビューをする。そして学生や医療従事者がそこから学んでいる。質問をすると患者さんが答える。そのやりとりに、正直しびれた。

キューブラー・ロスさんが患者さんの心と完璧に一体化している。何をするでもなく、ただ淡々と質問をするだけ。でも、本当に「ともにいる」のだ。素晴らしいモデルを見せてもらった。

私が学んで実践しているコアクティブコーチングではこの「相手とともにいる」が根幹。質問がどうのこうの、というテクニックではなくて、この状態によって相手の可能性を引き出す。CTIジャパンのワークショップではリーダー達がこの点において凄いコーチングをいつも見せてくれていて、私も一歩でも近づけるように日々努力している。

それで、このキューブラー・ロスさん。まさにその真髄。対話を見ていて鳥肌が立ってしまった。

今年の夏にお亡くなりになったのだが、それまでの「聖女」的な部分ではなく、自分らしさをさらけ出した晩年の様子も放映された。「自分なんて大嫌い」「愛なんかくそくらえ」そういう言葉に思わずにっこりしてしまった。そういう自分らしさを晩年に取り戻されているんだなと感じた。

この「死ぬ瞬間」、久しぶりに読んでみよう。そして、最近の著書「ライフ・レッスン」も。何を自分が感じるのか、それに興味がある。

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コメント

 こんにちは。
この番組、うっかり見逃してしまいました。
とっても良さそうな内容だったんですね。
キューブラー・ロスさんの対話、すごそうです。
自分らしさをさらけ出したというのも、また興味深いですね。。

投稿: odamiコーチングカフェ | 2004/12/26 18:49

odamiコーチングカフェさん

ビデオ撮っておけばよかった。
ETV特集はたぶん再放送があると思うので、ぜひチェックしてください。


投稿: じぇらーと | 2004/12/27 10:01

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