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2005/04/13

あなたはできる

昨日は父の誕生日だった。78歳。有り難いことに特に悪いところはなく元気に過ごしている。一昨日、父よりリクエストされたシルクのマフラー(とスカーフの中間)をプレゼントし、近所のうなぎ屋さんで食事。独身でいることで両親との付き合いは非常に長い。同居しているわけではないので、良い距離感の心地よい関係が続いている。

スピリチュアル系ワークに行くと、親との問題が30代以上になってもずっと尾をひいているというケースがとても多いことに驚く。「小さい頃から『おまえはダメな子だ』と言われ続けた」「愛してほしいのに全然愛してもらえなかった」等々。それが大人になっても心の底に大きな暗い闇として残っている。

私はどうかというと、親に対するそういった感情は皆無。父は仕事で忙しく特別スキンシップがあったなどはないけれど、いざというときは必ずサポートしてくれたし、母は自分のことは犠牲にして子供第一に愛情をかけ続けてくれた(今もそういう両親に甘えている自分がいていけないなあと反省)。

父は口ベタで失言が時々あったりするのだけれど、それが子供の心に傷を付ける可能性があったときは、母が厳しく取り仕切る。しつけは決して甘くなかったけれど、親の発言に傷ついた経験は本当にない。

いつでも、「あなたはできる」と言われ、高校受験で志望校に受かった時は心の底から喜んで貰えたし、ピアノがうまく弾けるとほめられたというより喜ばれた。これが嬉しかった。

成績が悪かったり、大学受験を失敗したりしても、プロセスに対する反省は求められたが結果に対し非難はされなかった。勉強からロックとスポーツに逃げた本当にダメな子だったと思うのだが、一言も言われなかった。

社会人になってからも、転職すると言えば「やってみたらいいんじゃない」と言うし、独立すると言っても「やってみなさいよ」と。本当は心配だったと思うのだが(今も)、「失敗してもご飯ぐらい食べさせてあげられるからやりたいことをやりなさい」と言ってくれる。

私は、もともとそんなに能力があるわけではないので、ちょっとでも傷つけられることなんか言われたらもうダメである。そう言う意味では、このような両親のもと、のびのびさせて貰ったことでどれだけ自分のリソースを増やすことができたかと思う。改めて感謝をしたい。

NOを言われたことが二つだけあった。ひとつは「逃げ」の留学。「アメリカに行かなければならない理由が明確ではない」という理由で却下。今思うと、あのまま行かなくて本当によかった。

もうひとつは就職先。M銀行に行きたいと言ったら「あなたには務まらない。T銀行の方がいい」と。一瞬「私ってダメ?」と思ったのだが、後になって理由がわかった。M銀行は超保守的な組織、自由奔放な私では無理という意味だったらしい。これも感謝。そこに入社していたら今の私はなかったかも知れない。

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コメント

こんにちは、初めまして。
うちの長女(23歳)は職を転々とするのですがどうやら自分が向いている仕事と好きな仕事の区別をキッチリとつけるタイプの様で、親から見て〝前の仕事の方が彼女には向いてるのに〟と思ってもあっさりと辞めてしまいます。無理強いをするとかえって反発する人なので〝感性で生きるタイプ〟と諦めています。〝あなたはできる〟というより〝あなたなら もっとできるはず〟と思う親の欲目を無視し〝一生懸命に頑張る〟事を嫌う彼女。後で後悔しなければいいけど・・と思いつつなが~い目で見ています。

投稿: bebe | 2005/04/13 10:40

決して親に問題があったとか、ひどい親だったというわけではないけれど、それでも、自分の人生への影響(特に悪いモノ)に思いを残します。難しいですね。親子とは。

昨今の「負け犬」論争にもありましたが、母親の「すべてを手に入れて欲しい」という期待は、今もひしひしと感じます。もちろん裏返せば、「あなたならもっとできるはず」(↑の方も書いてますね。)っていう期待の表れなんでしょうけど。

投稿: motoko | 2005/04/13 15:24

bebeさん 初めまして。
お嬢さんはbebeさんが仰るとおり、「感性」の方なのかもしれませんね。私も感覚で生きてきた方でしたので、母の期待には全く応えられませんでした。bebeさんのようは気持ちだったのだろうと思います。今は、母の期待の範疇になかった夢にも思っていなかった世界で生きることとなったので、これでいいと思っているみたいです。お嬢さん、思わぬ世界で見事に羽ばたかれるかもしれませんね。

投稿: じぇらーと | 2005/04/13 21:41

motokoさん 
親子は本当に難しいと思います。
期待や愛が重すぎると子供は辛くなる。愛情があるからlこそ辛いのですよね。
「適度」だといいんでしょうけれど。


投稿: じぇらーと | 2005/04/13 21:46

愛情深いご両親でらっしゃいますね♪
だからじぇらーとさんが素適なんですね、なるほど。

私も有難いことに親からは愛情を受けたクチで、恥ずかしくなるほどに誉めて育ててもらいました。
その有難みがわかったのは30過ぎてからですが。。。

コーチングでもファッションでも仕事を通じて、親子の関係がその人の人生を左右するって、最近とても感じます。

投稿: Rinka | 2005/04/14 00:56

Rinkaさん 

>私も有難いことに親からは愛情を受けたクチで、恥ずかしくなるほどに誉めて育ててもらいました

Rinkaさんの暖かさはご両親からの愛が原点なんですね。

>だからじぇらーとさんが素適なんですね、なるほど。

そっくりそのままお言葉をお返ししますー♪

子育てというものの重さをつくづく感じている今日この頃です。


投稿: じぇらーと | 2005/04/14 04:45

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