どこにでもあるいじめ
学校でのいじめが大問題になっている。といっても誰もが言うようにこれはずっと昔からあった。私が初めて集団のいじめに接したのは中学2年の時のこと。
某県から転校してきて入った都内の某中学。同じクラスにCさんという女の子がいた。成績(体育、音楽、美術も含め)は真ん中ぐらいだったのではないだろうか。特に出来たとも出来なかったともいう印象はない。ごくごく普通の女の子だった。でも、彼女はこの前自殺した女の子みたいに「気持ち悪い」「汚い」と言われていた(実際はお風呂に入っていないわけでもなく全然汚くない)。ただ、何を言われても無反応だった。
音頭を取っていた子は番長タイプの女の子数名だった。その子達はやはり同じタイプの男の子達とよく群れていて、何となく刃向かってはいけない雰囲気。誰しもそうだが、思春期だから身体の変化も大きく、日常生活面でもちょっとした失敗などがある。Cさんはそれを大声で笑われる。全然可笑しくないので私は笑わなかった。これがせめてもの抵抗。でも、止めもしなかった。そんなことができる雰囲気ではなかった。先生は「何笑ってるんだ!」とその場その場では諭していた。転校してきた当初は時々彼女に声をかけていたのだが、友達に「やめたほうがいい。あなたもやられる」と言われ、そのうち声をかけなくなった。
彼女はその後どのような人生を歩んでいるのか、全く聞かない。精神的なダメージになっていなければいいなと思う。
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