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2006/10/14

アメリカ弱者革命

487525230701ジャーナリストである堤未香さん報道が教えてくれないアメリカ弱者革命を読んだ。

田中真紀子さんではないが、「右へ右へ・・・」という状況に本能的にイヤな感じを受けていて、このまま行くとどうなってしまうのだろう・・・と思っていたところに出会った本。

堤さんは9.11の時WTCの隣にあるビル内の証券会社に勤務していた方。2年前の夏、10名ほどが集まった勉強会に参加した時のスピーカー。小柄でチャーミングなとても育ちの良いお嬢様という風貌に似合わぬ「自分で自分の人生を切り開いていく」生き方に感心した。それと共に9.11以降のアメリカの変貌や平和への思いを聞かされ、自分自身も何かしなければならないと感じた。

その際に購入したグラウンド・ゼロがくれた希望も素晴らしい本だった。

あの時は、「もうアメリカに行くかどうかはわからない」と仰っていたが・・・・やはり渡米されていたご様子。

随分危ない目にも遭いながら文字通り「報道が教えてくれない」真の姿を必死に伝えてくれている。米軍の兵士達はどういう気持ちでイラクに行っているのだろう? と疑問に思っていたが、そのしくみを読んで「なるほど」と。大きな利権が侵される動きはことごとく抹殺されている国、「戦争というビッグビジネス」とこの本では表現されているが、国を挙げた大きなビジネスを邪魔するものは誰もがつぶされているようだ。そういえば、アメリカほどではないけれど、日本でもメディアも含め改憲の方向に向かっていて、反対意見は大声で言えなくなってきているように思う。

この本を読んで、改めて堤さんの勇気(身の安全は大丈夫なのかとちょっと心配)に敬服するとともに、自分自身の報道の受け止め方をもう一度考え、平和への思いを確認しなければと思った。

田原総一朗さんが先日ある番組で「戦前、言論統制以前に戦争反対を唱える新聞は売れなくなり、賛成である新聞が売れるようになった。そして、新聞は皆そちらに向き、国民全体が戦争へ向かっていった。現在の日本はそのころの状況にとてもよく似ている」と言っていた。ぞっとした。

1980年代まだ日本がいい国だった頃、アメリカのヘンな犯罪のニュースを耳にするたびに、「日本に生まれてよかった」と思った。でも90年代に入りそのヘンな犯罪が起こり始めた。今はそれが日常茶飯事。あの頃のアメリカ社会のようになってきたなと感じる。銃がないのがせめてもの幸い。20年後、今のアメリカのように「日本人の若者が貧しさを逃れるために軍隊のリクルーターの誘いに乗って戦場に行く」などということにならないことを祈るのみ。

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