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2007/01/22

戦争の悲劇~ペットの供出

NHKニュースを何気なく見ていたら、ある女性が作家の強力を得て本を自費出版するという話題が流れていた。

自宅で猫を撫でている70代の女性。何だろうな、と見ていて愕然とした。

太平洋戦争中、犬猫を飼っている人は軍用コートなどの毛皮のために供出させられたという。ひどい話である。そのコートも残っていて、確かに犬らしき毛皮がついていた。

その女性は当時まだ小学生。クロという猫を飼っていて何とか逃がしたかったのだがお国の命令には逆らえず親にも言われ差し出しに出かけた。その場所に行くと(北海道だったので)、雪が真っ赤に染まっていてあちこちに犬猫の死骸があった。やっぱりやめて帰ろうとしたところ、そこにいた大人達に「非国民と言われる」「村八分にされるぞ」と怒られ、泣く泣くクロを差し出した。すると、彼女が振り返るか振り返らないかのうちに「ギャーッ」というクロの声が聞こえた。断末魔の声。

そんな話を泣きながら語っていた。まだ少女だった彼女の心がどれだけ傷ついたことか。
その傷が60年以上たった現在も癒えていない様子が画面から伝わってきた。この度その体験を本にしたらしい。

ひどすぎる・・・・・・・ もし今実家で飼っている犬が目の前でそんなことになったら・・・耐えられない。

現在は、行き場のない猫たちを世話しているという。

その話を両親にしたところ・・・・そうだったんだよ、と。たまたま両親ともその当時は何も飼っていなかったから辛い思いはしなかった。ただ、父は「もしその時飼っていたとしても供出しなかったろうなあ」と言った。それで許される時代ではなかったろうと思うが。

父の友人Uさんのお父さんは、戦争が終わってかなりの年月が経ち亡くなる時に自分が供出した犬の名を呼んだらしい。それが最期の言葉だった。それだけ辛い思いを胸に抱え続けて生きたのだろう。

もちろん、戦争では多くの人が亡くなって、残された多くの人が傷ついた。しかし、それ以外の悲劇もたくさんあって、この話もそのひとつ。

戦争なんて何もいいことない。生き残った人の心もズタズタに傷つける。最近は戦争を知らない世代(私もそうだが)の政治家達がイヤな方向に国全体を向かせようとしている。私はイヤだ。自分自身も悲しい思いをしたくないし、次の世代にもさせたくない。絶対に。

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