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2007/12/08

千住真理子さん

千住真理子さん のコンサートに行く。ここ数日心がちょっと疲れていた。こんな時は音楽に限る。ヴィヴァルディの四季全曲がプログラムに入っていたので聴きたかった。

このコンサート、3,500円。何だか安いなあとは思っていた。行ってみて、なるほどーと。場所は中野区所有のホール。私の住んでいる区にも時々区のホールで音楽会が開催されていて新聞に折り込み広告が入っている。あんな感じ。

観客の雰囲気もサントリーホール、オーチャードホール、東京オペラシティ等とは全然違っていて、アットホーム。また、音楽会の時は一部が終わり休憩時にバーカウンターでワインを飲みいい気分で第二部を楽しむのが常なのだが、あるのは映画館にあるような「売店」。飲み物は紙コップだしアルコールは生ビールだけ。生ビール飲んでバイオリン・・・というのもちょっとねえ。

共演は東京室内管弦楽団。オープニングはアルビノーニのアダージオ。これ好きなんだ~。昔向田邦子さんの「あ、うん」がNHKでドラマ化された時のテーマ曲だったように記憶している。困った、泣きそう・・・・・・と思ったら・・・・・・あれ? 何だか音がヘン。高校生の文化祭みたいな感じ。どうやら音響がよくないみたい。音が全然広がらない。勿体ない。お陰で泣かずにすんだけど。

その後が楽しみにしていた「四季」。千住真理子さんは、私がバイオリン曲を好きになったきっかけのバイオリニスト。でも生演奏を聴くのは始めて。ストラディヴァリウスはさすがにいい音を鳴らしていたが、やっぱりもうちょっと音響がよければ・・・・・と残念な感じ。

ヴィヴァルディの四季はやっぱり素晴らしい。四季折々の様子が目に浮かんできてまるで絵画のよう。始めて聴いたのは小学校の音楽の授業で、私はただただ感動していた。1時間弱の大曲。

第二部は「題名のない音楽会」的な進行。指揮者の籾山さん&千住さんのトークが入って一般的な楽しい選曲。ヨハン・シュトラウスのオペレッタ「こうもり」序曲はよかった。今期のキム・ヨナ選手のSPの曲だ。彼女の軽やかな滑りとやっぱり合ってるなあ、これ。

その後も千住さんが再登場してベートーベンの「ロマンス」等を演奏。オケのクリスマスメドレーなんかもあって「みんなで音楽を楽しもう」状態。アンコールはクライスラーの「愛の喜び」。

今回はマニア向けというより一般向けの音楽会。楽章の途中で拍手しちゃう人などもいて、普段はクラシックなど聴かない人も多かったのではないだろうか。こういう音楽会に行くと、演奏者が手を抜いてしまっているのに何度か居合わせたことがある。不機嫌になっていたり手を抜いていたりするのはすぐわかる。しかし、千住さんのすごいところは全く手抜きがないこと。本当に一生懸命弾いてくれているし、音楽を伝えようとしてくれている。12歳でプロになった千住さん、「何のために弾くのか」を探し続けて悩んだ様子が著作にも書かれている。現在はご自分の使命を見つけていらっしゃるのだろう。

会場で本やCDを買った人にサイン会が開かれていた。あんなにハードな演奏をして疲れ切っているだろうに、ひとりひとりにサインをし会話をして笑顔で握手。舞台衣装にストールを羽織っただけ(あれじゃ寒い)。きっとお客さんを待たせないようにすぐ出てきたのだに違いない。

音は悪かったし、ワインもなかったけれど、何だかほんわか温かい音楽会だった。千住さんの演奏、今度は少しマニアックなプログラムでいいホールで聴いてみたい。

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