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2008/06/26

「NHKプロフェッショナル」を観て

テレビをほとんど観なくなっている生活の中で、出張中のホテルでたまたまスイッチを入れたら・・・・大事な番組に出会った。

NHKのプロフェッショナル がん看護専門看護師 田村恵子さん
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080624/index.html

ホスピスでのガン患者さん達の看護をしている方。観ていて涙が止まらなかった。もちろんその仕事に対する姿勢や考え方に感銘を受けたのもあったが・・・・・

私自身のトラウマが・・・・・・

10年ほど前にガンで亡くなった大切な友達のチーちゃん。再発の兆候が見られる中、恐怖と闘っていた友達の心の叫びを受け止めることができなかった私。どれだけの孤独と恐れの中に彼女はいたことか。その頃はまだコーチングも学んでいなくて何も出来なかった。仕方なかったのかも知れない。でも、その自分自身をまだ私は許していない。

3年前にガンで亡くなった友人。亡くなる半年前に知り合った。私は彼女の心の叫びを聞く役割だった。頑張った。でも、ホスピスで最後に会ったときのこと、「私、死にたくない・・・・」という彼女の言葉にすごく動揺してしまった。声にならないような絞り出すような声。「魂の叫び」というのはこういうものを言うんだと今も思う。それを聞いた私・・・・心が張り裂けそうになって・・・・・しどろもどろに・・・・。

状態がとても悪くて意識が朦朧としていたはずなのだけれど、彼女はその後口をつぐんでしまった。きっと何かを感じたに違いない。その後の何となくぎくしゃくした表面的な会話・・・・・「今度来たときにもう一度向き合って話そう」そう思ったけれど、その機会はなかった。彼女が亡くなったという知らせを受けて絶望的な気持ちになっていたとき、周りの人はみんな「あなたは一生懸命やったよ」と言ってくれたけれど、不十分だったのは自分が一番よくわかっている。やっぱり許せない。

治療の方法がなくて、人生の終わりが近づいている人々と向き合う田村さんの受け答えを聴いていて、「どうしてこれがあの時できなかったんだろう?」と自分を責めた。「ともにいる」って自分にいつも杭打ちして彼女と向き合っていたはずだったのに・・・あのときの私は全然「ともに」いなかった。いや、あのときだけじゃなくて、もう少し前から「ともにいる」状態じゃなかった。急激に弱っていく彼女に寄り添う余裕がなくなっていたのだと思う。もう償えない。このことについても、私は自分が許せていない。何のためにコーチング学んでいたんだろ? いざと言うとき何もできないじゃないか。

何かの拍子にこのことがふーっと表層化してくる。何をすれば解消できるのか、どうすれば彼女たちに償えるのか。まだわからない。

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コメント

うまく言えませんが、できなかった自分と向き合っていらっしゃるちょこじぇらーとさんだったからこそ、不甲斐なさを真摯に受け止められるのだと思います。

ちょこじぇらーとさんとはまったく話は違うのですが、このブログの右にある本で菊田まりこさんのが出ていますね。私、以前付き合っていた方から1冊の本を頂いたことがあります。「君のためにできるコト」。当時私は本に書かれた内容つまり彼女の思いを全然受け止めることができませんでした。

それを今になってようやくわかってきました。当時私は心を全然開いていませんでした。あの本に書かれた文章ひとつひとつが今はよく分かります。その気持ちを感じることができます。でももう過ぎ去った過去であり、そこには戻れません。きっとあの方はどう自分を表現していいのか分からなく、それを1冊の本に託したのだと思います。

でも気が付くことが大事だと思います。気が付いたのだから、同じことは繰り返したくないのです。私の場合は心を開いて接することだと思います。

投稿: スタバ太郎 | 2008/06/27 01:22

友人の方を励ましてあげたい、力をつくしてあげたいと言うちょこさんの思いはちゃんと伝わっていたと私は思います。返答に困ってしまったちょこさんの気持ちもわかっていたと思いますよ。聞いてくれる人がいただけできっと彼女にとっては救いだったと思います。『私、死にたくない。』って言えたのちょこさんだけだったんだと思う。

20年以上前になるけど、とてもお世話になった先輩を白血病で亡くしました。彼女は仕事もできて、フランス語も英語も堪能、テニスも抜群で、お父様は大使、典型的なお嬢様なんだけど、全く飾り気なく、活動的で皆のリーダーのような人でした。彼女といるだけで、皆が快活になれるような人でした。

白血病で倒れたと聞いた時にとても驚きましたが、お見舞いに行ってもいつも明るく、病気がうそのよう。敬虔なクリスチャンだった彼女は『神様は乗り越えられない試練は与えない。』って病院のベッドで語っていました。医療保険に入っていなかったので、両親に自分の病気の為に莫大な出費させて申し訳ないって何度も言っていました。

お姉さまの骨髄を移植することで一旦はスキーができるほど回復したのですが、お父様の赴任先のフィンランドで倒れられ、そのまま帰らぬ人となってしまいました。まだ30歳だったと思います。

死に直面しながらも、あれだけ周囲を気遣い、強くいられるってすごいなって思いました。でも私は後輩だったから弱音を吐けなくて、たぶんもっと気心の知れた友人には『本当は死にたくない。』って言っていたんだと思います。皆神様じゃないから、どうすることもできないよね。うんうんって聞いてあげることしかできないけど、それで充分気持ちは伝わっていると思う。ちょこさんの友人の方も天国で『聞いてくれてありがとう。』って言ってると思いますよ。

投稿: まるこ | 2008/06/27 20:10

今日ちょこじぇらーとさんのこの日記を再度読んだ後に亡くなった1人の知人を思い出しました。末期がんを患った方でした。肺炎と診断され1年間闘病生活を送り、その後には末期がんだということがわかりました。分かった時にはもう手遅れでした。

近所の方でいろいろお世話になっていた方でした。一次帰宅から2週間後に亡くなりました。残された奥様がいつも愛犬と散歩しているのを見かけます。亡くなったご主人が非常に可愛がっていた犬です。ほとんど話をしない奥様です。唯一、旦那さんとの接点であった愛犬がある日、家出をしました。その時に奥様が泣いている姿を目の当たりに、どう接したら良いのか分かりませんでした。亡くなった旦那さんと良く楽しそうにしていた姿を見かけただけにどう言葉を掛けてよいのか今も分かりません。今でも千葉に帰ると毎回お香をあげに伺いますが、寂しさを感じるのであまり長話もできないでいます。

ちょこじぇらーとさんの日記はいつも多くを心に語りかけ、私自身の不甲斐なさを考えさせられます。コミュニケーションの苦手な私ですが、この日記やちょこじぇらーとさんの書籍を通して、コミュニケーションもそうですが、自分自身の本質というものを考えるきっかけを与えて下さっているように思います。

投稿: スタバ太郎 | 2008/06/27 21:47

★スタバ太郎さん、まるこさん

温かいコメントをありがとうございます。
お二方が私自身の心の奥深い部分を理解し共感して下さっている上に、力強く元気づけて下さること、本当に本当にありがたいと感じました。

★スタバ太郎さん

菊池まりこさん「君のためにできるコト」も本屋さんで見て涙したことがありました。お付き合いされていた方からのプレゼントだったんですね。私も実は「いつでも会える」を当時付き合っていた人にあげましたが、特別何も感じてもらえませんでした。その人がその言葉を受け取る状況になければ思いは伝わらないんだなとわかりました。スタバ太郎さんも、きっと「時期」ではなかったのかも知れないですね。後になって理解することが意味あることなのでしょう。

ご近所の奥様のお話、どんなお気持ちだろうと想像すると胸が痛みます。ワンちゃんがご主人の役目を果たしていたんですよね、きっと。ワンちゃんはご主人に会いに行っちゃったのかも。スタバ太郎さんがお線香あげに行かれることがどんなにか心強いことでしょう。

>自分自身の本質というものを考えるきっかけを与えて下さっているように思います。
そのように仰って頂くと嬉しいです。と同時にくすぐったいですが(笑)。自分自身と向き合うことって本当に大切だと思います。あんまり見たくないなあと思うこともありますが。。。。

★まるこさん

先輩のお話、30歳でこの世を去られるなんて短すぎます。白血病は一度良くなってもその後また悪化ということもあるみたいですね。能力が高くて人柄も素晴らしい方がどうしてそんな運命なんでしょう? 
まるこさんもとてもお辛かったでしょう。

まるこさんのコメントで、本音を言える役目になれたことで一つ役になったのかなと思いました。気持ちが少し楽になります。本当に辛かったんだろうな。ギリギリの本音、言って欲しいけれど、本当は言われると怖い。でも、今度こういう機会があったら、絶対にきちんと向き合って受け止めようと思っています。ありがとうございます。

投稿: ちょこじぇらーと! | 2008/06/28 11:12

私も、この番組をみていました。
ほんとうに、仕事に対する姿勢が素晴らしい方だな、と感じました。

臨床心理士として、クリニックに勤務していたころ、
がん患者さんのカウンセリングや、ご家族のサポートをしていたのですが、今考えてみても、充分なことができなかったことに、反省しきりです。
本当に、ただただ、気持ちを受け止め、気分転換にアロマなどを焚いたり。。ときどきコーチングをし、そばにいただけなので。心の叫びは、本当に、聴けていたのか、と今でも考えてしまうことがあります。
しかし、家族でもないですし、医師でもないので代替医療について勉強したこと、情報があっても、おすすめもできず、医療行為にならない、ギリギリのところで、何が出来るのか・・と考える日々でした。

今は、ちょうど義理の母が癌になってしまって・・
もう手術も難しい状態のため、今度は家族として、癌に向き合うことに。。。
抗がん剤治療のときは、辛そうなのですが、その他のときは、痛みはモルヒネで抑え、ふつうにお話しをしたり、お料理をしたりもできるので、楽しい思い出をたくさん作ってもらえるように、家族で、いろいろな試みをしているところです。

投稿: SATOKO | 2008/07/05 13:39

★SATOKOさん

コメントありがとうございます。

ご主人のお母様、闘病中でいらっしゃるのですね。
ご本人、そしてご家族の皆様のお気持ちを思うと心が痛みます。SATOKOさんが温かく接していらっしゃるご様子が目に浮かびます。お母様がよい時間をお過ごしになられますようにお祈りしています。

>今考えてみても、充分なことができなかったことに、>反省しきりです。
専門家のSATOKOさんでもそんな風に思われたんですね。ただそばにいる・・・それが一番大事なのですが、とても難しいことなのだと思います。
もっともっと学び続けなければと思います。


投稿: ちょこじぇらーと! | 2008/07/05 23:05

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