食堂のおじさまの使命感
某社研修所のお昼ご飯。
メニューはソースカツ丼。
私は肉の脂身が大の苦手。
だからカツ丼に乗っかっているロースカツは一切食べられない。
まるまる残すのは忍びないし、よけてもらえばまかないの方か誰かに食べてもらえる。
受講生の皆様の列の最後に並び、私の番になったところでお願いしてみた。
とんかつ頂けないので、のけて頂いてかつ無しのを頂けないでしょうか?
食堂のおじさまとおばさまが
え~~っ!? という困った表情に。
もともとお昼は普段おにぎり一個ぐらいだし、特に仕事中はお昼をがっつり食べるとその後胃が重くて気分が悪かったり変な眠気に襲われたりしてパフォーマンスが下がる
だから、ごはんとキャベツとソースで十分なのだ。他にお味噌汁と小鉢もついている。
おじさまが「じゃあ、何なら食べられるの?」と。
わざわざ作り直して頂くなんてとんでもない!
受講生の皆さんも私が席に着くのを待っていらっしゃる。
「ホントにそれで結構ですから!お願いします」と言ったところ、
「ちょっと待ってね」とおじさまは厨房に消えていった。
3分後、出てきたのはソースハムエッグ丼。
キャベツの上にハムエッグが乗っていてそこにとんかつソースがかけてある。
お礼とお詫びを伝えて、有り難く頂いた。
おっ、これ美味しい
何もないとき、家で作ってもいいなあ。
これを渡されるとき、おじさまが仰った。
前に言っておいてくれたらもっと美味しいもの食べてもらえたのに・・・・・
これを聴き、「あー、申し訳ないことしたなあ」と思った。
あの方は美味しいものを食べさせたかったんだ。
その日は私も含め全員が研修所泊。
朝ご飯には丁寧に焼いただし巻き卵が出てきた。
普通は冷凍のオムレツみたいなのが多いのに珍しいなと思っていた。
その方はそのだし巻きをひとつひとつ焼くために早めに出勤されていると。
前職はホテルかどこかのレストランにいた方。
研修というあまり嬉しくない日々の中で食事は受講生にとって大きな楽しみ。
そこで美味しい物を食べて貰いたいという使命感を持って働いていらっしゃるのだろう。
今回は私も勉強をさせて頂いた。
使命を確認しながらきちんと仕事をしよう。
実はいまフローレンスの駒崎さんのインタビューを聴きながらこれを書いている。
以前に講演を聴いているので重複する部分も多いが、この方のお話は何度聴いても
清々しい。http://bb.bbt757.com/passion-and-philosophy/2016.html
いま転機にさしかかっていると感じている私。
残された人生(ちょっと早い?)どういう使命を果たすのか考えていきたい。
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コメント
素敵なエピソードですね。
おじさまのその一言が、さらにおいしい味付けとして、何よりのごちそうになりますね。
その場で、目の前のお客さまに対してさっとアレンジできるのは、熱い思いと深い経験のなせるワザ。
私もそんなふうにお仕事できるように、がんばります!
投稿: まこ | 2010/03/15 16:33
★まこさん
おじさまの一言でじーんと来ました。
そうなんですよ、気持ちがちゃんとのったどんぶりでした。私もそうありたいです。
投稿: ちょこじぇらーと! | 2010/03/19 00:48