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2010/06/11

『ビルマVJ 消された革命』

昨年大隈講堂でのシンポジウムで知った 『ビルマVJ』

先月封切られているのを知っていて、行こう行こうと思いつつ観に行っていなかった。
今日、お昼に少し時間が取れたので観に行ってきた。

シンポジウムでその映画のことはかなり話に出たし、ダイジェスト版も見ていたので大体の内容はわかっていたはずだが・・・・・・全編通して見るうちに希望、エネルギー、恐怖、絶望という様々な感情に襲われた。

2007年9月の僧侶や市民によるデモ、そして軍による弾圧の様子を撮影して海外に持ち出したもの。長井さんが殺された事件である。

映像に流れているものは全て事実。そして、「ビルマ民主の声」の撮影者(VJ)達は命をかけて撮影している。軍や警察に追われて隠れたり、電話での通話の様子も本当に危険な目に遭っているという緊迫感が伝わる。普通にドキドキするフィクションのサスペンスものなんかとは比べものにならない本当に恐怖。

そして、凄かったのが民衆の力。

40年もの軍事政権による圧政により、国民には全く笑顔がない。一見普通の待ちのたたずまいのようなのだが、何かまずいことを言うと投獄されるからみんな公共の場では話さない。生活はかなり貧しいようだ。

それが、40万人もいる僧侶(この国では僧侶は尊ばれている)が民主化のデモを起こし、それに国民が次々と賛同。その様子がすごいなんてものじゃない。津波みたいだ。そして、みんなの笑顔 誰もが「国を変えたい」という強い意思を持ってデモに参加していて、「今度こそ変わるかもしれない」という希望を持っていた。

ここで、兵士が寝返ってくれたら多分よかったのだろうが、罰による強化か社会的学習がしっかりなされているようで命令にしっかり従う。「上層部がどれだけ残虐かしっている」というコメントがあったが、どんなにか酷いことが行われているのだろう。

非武装の僧侶と市民に向けて軍は発砲。長井さんが至近距離で撃たれた様子もはっきり撮影されている。僧侶は手当たり次第に逮捕され、むごい状態で殺されて捨てられている人もいた。

結局デモは軍によって制圧されてしまい、VJ達も何人か当局に連れ去られてしまった。

でも、残ったVJ達はまだ活動し続けるという。
この使命感の強さ、何なんだろうか。
がんばってなどという軽い言葉で表現できるレベルではないが、くれぐれも気をつけて
活動を続けて頂きたいと思う。国民がまた笑顔になる時は来るのだろうか。

この映画、今年のアカデミー賞にノミネートされた。
受賞は、あの日本のイルカ猟を批判した映画。
私はこちらが取るべきだと思った。

ところで、VJ達が海外に送信したこれらの映像は海外メディアでかなり報道されて問題提起されていたようだ。

日本のテレビ局はどうだったか? 少しは見たけれど、この頃はノリピーの事件ばかりやっていなかっただろうか? これはシンポジウムでも話題になっていたが、報道番組を取り巻くしくみのせい。情けない。

「ビルマ民主の声」のサイトを見ると、ミャンマーはどうやら核兵器開発に着手しているようである。何とかしないと大変なことになるのではないだろうか。

長井さんを殺された日本、もっと毅然として対処して欲しかったとも思う。
この頃の総理は誰だったか?麻生さんだったか福田さんだったか。

わかちあいの会プロジェクトでミャンマーの難民の方に衣類を送ったが、こんな酷い状況から逃れた皆さんに少しでもお役に立てていれば嬉しい。

さて、上映されていたのはイメージフォーラム

予告編を見たがいい映画が多いなあと思った。
今後上映されるもののなかにいくつか観たいものができた。


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コメント

>この映画、今年のアカデミー賞にノミネートされた。
>受賞は、あの日本のイルカ猟を批判した映画。
私はこちらが取るべきだと思った。

私もそう思います。イルカ漁批判は、異文化理解の観点からも、おかしいと思ってます。自分の基準が正義だと信じている人の映画。でもその基準ていうのは社会、文化、習慣等々、歴史的文脈などで変容するし、国や地域によって違ってくるもの。このような映画が受賞してしまうこと自体、今のアメリカ社会の限界を感じています。

ミヤンマーの難民の方々の社会的背景を改めて知り、勉強になりました。日記有難うございます。

投稿: まるこ | 2010/06/12 11:43

★まるこさん

アメリカ社会は文化の面でも自らの価値観によって支配、強硬な押しつけを行うようになってきたと感じます。「食べる」というヨーロッパの映画がありますが、「食」というもの全体を理解するという姿勢が必要なのではないかと思います。

個人的にはあの可愛らしいイルカを食べる気には全くなりませんが。

>ミヤンマーの難民の方々の社会的背景を改めて知り、勉強になりました。日記有難うございます。
こちらこそコメントありがとうございます。
私たちも世界全体のことをもっともっと知っておきたいですね。政治家が事務所費でマンガ買ったかどうかなんてことはどうでもいいです(笑)。

投稿: ちょこじぇらーと! | 2010/06/13 09:37

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